ナニを隠そう、今日のお話

  • 前回の記事のお詫び。

前回の記事において、「寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝るところの住むところ薮らこうじのぶらこうじパイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンパコピーのポンポコナーの長久命の桜子」という件があったが、上記寿限無は名前のため「名前+名前」であり名字ではないので嫁にいっても問題がない事に気がついた。

こう言った詰めの甘さをこの恐ろしく退屈な文章を読んでいる方々に詫びると共に、今後こう言った事がないよう誠心誠意努める所存である。

本当に申し訳ない。

 

さて、本来であれば現代版寿限無を考える予定であったが、そうもいかなくなった。

何も自身の失言に臆病になったわけではない。

少々考えさせられる事が起きたからだ。

とは言っても酷く退屈で下らない内容には変わりない。

 

時間を無駄にしたくない賢明な愚者諸君は自己研鑽のため読むのを控えた方が良いと言っておこう。

おおよそ怪しいセミナーに参加して、仮初の「私今、人生歩いてます…!」感を得る方が遥かに有意義な可能性があるからだ。

 

これは本日の話。

 

明日は私が参加している白昼堂々踊レ人類という団体(怪しげなセミナーではない)の公演がある。

その前日でありながら激務に殴られた私は重い足取りで銭湯へと向かった。

日頃の疲労を癒し、怪しげなセミナーを成功させるためだ。

湯に浸かり、サウナに入り、この歳になってやっと入ることができるようになった水風呂で自慢気に入れますアピールを繰り返し、私は露天風呂へと向かった。

 

露天風呂で虚としていると、周辺に男性2人(おそらくお風呂に入りに来たであろう。銭湯に来ているということから推測は容易)がやってきて取り止めのない会話をはじめた。

他人の話に耳を傾ける痛快な趣味を持ち合わせていない私ではあるが、妙齢の男2人が話すリズムをBGMに風呂を堪能していた。

はてさて、そろそろおいとましようかと、風呂から出る瞬間、彼ら会話は確かにこう聞こえていた。

「あー確かにそれはナァ」「そうでしょう…どう思うよ…?」ザバッ(お湯から出る私)「巨根」「それでサァ…」「おう…」

 

 

 

 

 

 

 

巨根?

 

巨大な根?

 

 

賢明な読書はすでに存じていることであろうが、巨根とは男性のナニを根に例え、それが巨大であるといういわば比喩表現(なのだろうか?自分の勉強不足を呪う)である。

 

 

 

 

 

今の会話のタイミングで「巨根」って入るか?

怪しげなセミナーの会話か?

 

先ほどまで奏でていた簡易的なBGMが、急にジャズを浴びはじめた事に私は戸惑いを隠せなかった。

もちろん下も隠せなかった。

 

もちろんもろちん。

 

 

ここで通常であれば

「巨根か…照れるぜ…心にしまっといてくれよな…」とアダルトな対応ができているのであるがそうはいかない。

そもそも口に出したのも衝撃であるがそこではない。

私が最大の疑念を抱いたのは、

私はそこまで巨大な根を持っていないからだ。

 

こんなところで言うのもなんだが、そこまで大きくない。(自身の名誉のため言うがかと言って小さいわけではない。中の上と言わせてくれ)

 

ともすれば何故彼は巨根と呟いたのか。

私は思考を巡らざるを得なかった。

 

①他に巨根がいた。

最初はこの説かと思ったがそうでもない。

なぜならあの周辺に他の人はいなかったからだ。

ましてや遠くの人を見て巨根と呟くのは常軌を逸していると思う。

②聞き間違え

聞き間違えとしたら何と彼は言ったのか。

巨峰…?

 

虚構…?

 

いや、前後の文脈からはおおよそ考え難い。

そんな会話をしてるやつらは怪しいセミナーに入っていると思う。

 

③自分のナニに対していった。

それもどうだろうか。

急なそのアピールは有効とは思えない。

 

④口癖

〇〇ヤンス的な…?

 

 

 

 

ダメだ。

 

 

到底私には考えが及ばない。

彼らのルーツを知らない。

根ざしているものを知らないのだ。

根ざしているのは巨根の二文字だけだ。

 

結局私は銭湯の喫煙所でも彼らに思い巡らし、答えがない難問に挑戦するまるで哲学者の様になりながら帰路につき筆を走らせている。

 

私って巨根なのかなァ

 

そんな言葉に踊らされているだけなのかなァ

 

巨根か虚構か。

 

答えは神のみぞ知ると言うのは出来すぎか。

 

「しかしまァ、こんな内容のない事を書いていいものか…」

 

「何言ってやがんだ!こう言うのは風呂上がり、特にナニに水が滴ってる間に書くもんだ」

「そういうもんかねえ」

 

「あたぼうよ!こんな言葉を聞いたことはないかい?

 

 

舌の根(下の根)の乾かぬうちってサァ」

 

さよなら

 

ボンド

 

 

 

 

 

 

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